ジャパンキャンピングカーショー2017 リポート第2弾 〜考えてみよう、保護犬のこと〜


2017年2月2日から5日までの4日間、幕張メッセで行われた「ジャパンキャンピングカーショー 2017」を “ペットとクルマの関係”の視点からリポートします。
第2弾は、今年初の試みとなった、キャンピングカーショーでの犬猫譲渡会開催の取り組みについてです。

初開催! キャンピングカーショーでの譲渡会

今年のキャンピングカーショーの大きな特徴である「PEACE LIFE PEACE PET」というテーマの下設置された、ペット関連ゾーン。会場に足を踏み入れてまず目に入ったのが、柵やケージの中でお利口にしている様々な犬種のワンちゃんたち。猫ちゃんたちがスタンバイしている特設トレーラーも!
これが、犬猫保護団体とキャンピングカーショーのコラボレーション、「ペットとの出会い」エリアです。会場にいるワンちゃん猫ちゃんたちは皆、そこで新しい家族(里親)との出会いを待っている保護犬猫なのです。
キャンピングカーショーの会場で保護犬猫の譲渡会を行うのは、今年が初の試み。この日は全国から14もの保護団体、動物愛護団体が集結していました。


中には里親を待つ猫ちゃんが。時間制、限定人数で中に入ることができ、猫に負担をかけないよう細心の注意が配られていた。

複数の保護団体が連携

一口に“保護団体”といっても、それぞれ扱う動物の種類や方針、里親への譲渡条件などは違います。犬猫どちらも扱う団体もあれば、犬だけ、猫だけ、犬の場合は特定の犬種だけ専門とする団体もあります。
地域や規模、運営体制も違い、それぞれ異なるネットワークを持つ保護団体が一同に会する。しかもキャンピングショーのような大きなイベントで譲渡会を開催する……。これ、実はすごいことなのです。
それを可能にした立役者が、一般社団法人 Do One Good。Do One Goodは、複数の動物保護団体と連携して定期的に譲渡会を開催、同時に「フォスター」と呼ばれる保護犬猫の一時預かりボランティアを育成するセミナーや、様々な啓発活動を行っている団体です。

里親を待つワンちゃんたちにはしつけトレーニングも行われており、どの子もお利口。

「犬を飼いたい」という気持ちを無駄にしたくない

ご自身も愛犬家でキャンピングカー所有者のナビゲーター辻よしなりさんとのトークショーで、Do One Good代表理事の高橋一聡さんが熱く語ります。
「中高年、いわゆるシニア層になってから『犬を飼ってみたい』『犬と一緒にドライブしたい』『キャンピングカーを買って旅に出たい』という人は多い。でも実際に犬を飼おうとしても、自分の寿命とペットの寿命を考えると、最期までペットを世話できるか不安に思って、諦めてしまう人が多いんです。
また、せっかく保護犬を迎えようと思っても、保護団体さんの方針によっては、シニアの方に譲渡しないこともあります。でも、それはネガティブな理由からではありません。たとえば、ボーダーコリーやジャックラッセルテリアのようなアクティブな犬種の場合、シニアの方がお散歩に連れて行くのは体力的に難しい。だから譲渡をお断りするわけです。
これは里親希望者と保護団体のアンマッチ(不一致)から来ているだけのこと。
だから、それで犬を飼う機会が失われるなんて、非情にもったいないですよね」(高橋さん)
保護団体さんの特性によっては、むしろシニアの方への譲渡を積極的に行っているところもあるそうです。
「こういう場にいろいろな特徴を持つ保護団体さんが集まることで、その方にぴったりな団体や犬種、ひいては『このコだ!』という犬や猫に出会える機会の提供になると思うんです」(高橋さん)

ナビゲーターの辻よしなりさんとDo One Good代表理事の高橋一聡さん。愛犬家同士、熱いトークで盛り上がる。

運命の出会いのきっかけに

キャンピングカー所有者の6割が愛犬家という統計もあるように、キャンピングカーと犬の関係が深いとはいえ、ペット専門のイベントではない会場で譲渡会を開催することにも、大きなメリットがあります。
「キャンピングカーを見に来たつもりが、『譲渡会?』『里親?』『保護犬?』『あ、このコうちに連れて帰りたいな』ということだってあるかもしれませんよね」(辻さん)
譲渡される犬猫は、各団体が今まで責任を持ってお世話してきた子たち。条件に見合った里親に譲渡し、その後のフォローもしっかりしてくれることも、譲渡会から犬猫を迎えるメリットです。
ミックス(雑種)のワンちゃんを抱っこしながらある保護団体のグッズを見ていた女性の方に、「可愛い子ですね」と話しかけたところ、「この子はここ(保護団体)出身なんですよ。推定8才でうちに来て、もう3年半経つから結構おばあちゃんのはずなんですけど、まだまだ元気。あ、あそこにいるのがお世話になったボランティアさんです」と笑顔。その後立ち話を始めたお二人と一匹の様子を見て、飼い主(里親)さん、保護団体さん、そしてワンちゃんの素敵な三角形が浮かびました。

各団体、様々なオリジナルグッズを販売。購入することで支援となる。これは災害救助犬の夢之丞、ハルクのコーヒー。ピース・ワンコ・ジャパンの人気アイテム。

この譲渡会のためにはるばる広島からやって来たワンちゃんたち。ボランティアスタッフさんの「この子はビビリですけど、とても優しいんです」「この子はちょっとやんちゃです」「この子はボール遊びが大好きで」など、一頭一頭の丁寧な説明に胸が熱くなった。

◆ジャパンキャンピングカーショー 2017 参加団体
アニマル・ハート・レスキュー
アニマルプロテクション
一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル
ジャックの里
Team Schnauzer Rescue
Dog Shelter
日本レスキュー協会
ネコリパブリック
BARC 犬種レスキュー連絡会
一般社団法人はーとinはーとZR
Happy Labs
公益財団法人ヒューマニン財団
ピース・ワンコ・ジャパン
ボーダーコリーレスキューネットワーク
NPO法人WAMPERS
NPO法人Wonderful Dogs

リポート第3弾に続きます。