熱中症に免疫力低下。この時期気をつけたいこと


この前ゴールデンウィークが終わったばかりだと思っていたら、もうすぐ6月。初夏の快適な気候から梅雨シーズンへと、季節は移ります。
季節の変わり目は人もペットも体調管理に要注意。
この時期は、日中の暖かさと朝晩の涼しさの温度差が激しく、日によっては真夏のように暑くなることも。
愛犬の健康を保つために、この時期気をつけたいことを考えてみましょう。

真夏だけじゃない! 熱中症にご用心

この時期に一番気をつけたいことは、何といっても熱中症です。
7月、8月の真夏は熱中症対策が万全でも、初夏の今は飼い主さんの意識がそこまで高まっていないことが多く、ちょっとした油断でペットの熱中症を招いてしまうことがあります。

朝は涼しかったので、室内を閉め切りエアコンをつけずに外出したところ、日中の気温がグングン上昇し20℃後半に。帰宅したらお留守番していた愛犬がぐったりしていた、というケースや、お散歩がてらスーパーに寄ってちょっとしたお買い物を。愛犬を店の外に繋いでおいたら、強い日差しでハアハア荒い息になっていた、ということも。
暑い日に車内に愛犬を残したまま食事やショッピングを楽しむ飼い主さんは、さすがにfor Blissの読者の方にはいないと思いますが、「まだ暑くないから平気」「短時間だから大丈夫」と気が緩んだことが、熱中症を招いてしまうことがあるのです。

汗をかかない犬猫は急激な温度の変化に対応できないため、私たち人間よりもさらに注意が必要です。
高齢者、乳幼児の熱中症がときに命にかかわるように、シニア犬、子犬、病気があるワンちゃんの飼い主さんは、特に気をつけましょう。

愛犬をお留守番させるときに注意したいこと

天気予報でその日の気候・気温、湿度をチェックし、暑くなりそうな日であれば、外出の際には以下の点をチェックしてから愛犬にお留守番してもらいましょう。

・短時間の外出でもエアコンをつける

ワンちゃんにとって快適な気温の目安はだいたい25℃といわれています。ただし、長毛犬種、寒い地域が原産の犬種はそれより低い20℃以下が快適な温度だといわれています。エアコンはドライモードで、室内の湿度を下げるようにしましょう

・カーテンを閉めて直射日光が室内に入るのを防ぐ

直射日光を遮ることで室内の温度上昇を防ぎましょう。また、ケージにいるワンちゃんや、高齢、病気で動けないワンちゃんに直射日光が当たることを防ぎます。

・ケージに入れる場合は、置き場所に気をつける

直射日光が当たらない場所にケージを置くほか、エアコンの風が直接当たって冷え過ぎてしまうことにも注意しましょう。

・充分な飲み水を用意する

しっかり水分補給できるように、いつもより多めに用意しましょう。

お散歩も真夏と同じ意識で

お散歩や屋外イベントでの暑さ対策も、真夏と同じように高い意識と万全の準備で臨むようにしましょう。
特に、ダックスフントをはじめとする体高の低いワンちゃんは、アスファルトの照り返しをもろに受け、予想以上に熱さを感じています。
舌を出してハアハアと荒い呼吸をしていたら、それはもう危険なサイン。そうなる前にこまめな休憩や水分補給をして、愛犬の体温管理をしてあげましょう。

愛犬が熱中症になってしまったら、すぐに涼しい場所に移動し、濡れタオルや冷たいペットボトルなどで体を冷やし、水をたくさん飲ませます。そして、いち早く動物病院に連れて行きましょう。

梅雨入りする前に

この時期、気をつけたいのは熱中症だけではありません。
季節の変わり目は、天候や気圧の急な変化で免疫力が下がりがちになります。
また、梅雨入り前のこの時期特有のジメジメした気候で細菌が繁殖しやすくなり、アレルギーや皮膚病の悪化がみられることもあります。

本格的な梅雨シーズンとその後やってくる真夏に備えて、サプリメントなどで、今のうちから愛犬の体を良好な状態に保っておくとよいでしょう。
※参考:『愛犬の健康のために。ペット用サプリメントのこと』

梅雨シーズンが始まってしまうと晴れの日が少なくなります。今のうちに愛犬のクッションやオモチャを日に干して日光消毒することも、忘れずにやっておきたいですね。