Interpets(インターペット)リポート 第2弾 〜フォービーが注目したステージ、セミナー


forBliss(フォービー)がお届けする『Interpets(インターペット)〜人とペットの豊かな暮らしフェア〜』のリポート第2弾!
4月2日に大盛況のうちに幕を閉じた日本最大級のペットの祭典の様子を、フォービー独自の視点でご紹介します。

“楽しい”だけじゃない。真剣にペットとの未来を考える

インターペットといえば、老若男女、誰でも楽しめるファミリーイベント。新製品のチェックや商談のために来場する専門家・業界人のための見本市というだけでなく、動物好きな人、ペットを飼っている人、そしてワンちゃん連れの愛犬家が一日中めいっぱい楽しめる様々な催しやセミナーが連日、開場の至る所で開催されます。
そんな楽しいビッグイベントですが、ペットと人の関係について様々な角度から考える、かなり真面目な催しがあるのもまた、インターペットの特徴のひとつです。

特設ステージでのビジネスフォーラムは、そうした真面目な催しの筆頭。
今年は『超高齢化社会における人とペットの共生の実現に向けて』、『動物愛護と動物福祉/日本と西洋の法律の違いを考える』、『ペット業界の課題と機会』、『人とペットのヘルスケアについて』という4つのテーマで、それぞれパネルディスカッションが行われました。
パネリストは大学教授、ペット関連ビジネス企業のトップ、獣医師、法律家、環境省の担当部署トップなど。要するにその道の専門家の方たちです。固いテーマについて専門家による難しいお話が続くので、正直なところ、一般の来場者にとっては少々参加しづらい雰囲気があります(笑)

しかし、じっくり講演を聞いてみると、飼い主としてどういう心構えが必要なのか、ペットと共に暮らす者として社会とどう向き合って行く必要があるのかなど、いろいろなことを考えさせられます。
我が子(ペット)を愛するあまり、つい「うちの子」にだけ目が行きがちですが、飼い主さん一人ひとりが視野を広げ意識を変えていけば、人とペットが共生する理想の社会の実現に繋がるのではないでしょうか。

初日に行われたビジネスフォーラム『超高齢化社会における人とペットの共生の実現に向けて』の様子。この日は一般来場者のいないビジネスデーということで、内容はペット業界関係者向けのものでしたが、人の高齢化とペットの高齢化が進むことで生じる様々な問題と、その対応案について、論者それぞれの立場から意見が出されました。

こんな“隠れ愛犬家”ゲストも!

特設ステージに登場するのは業界の専門家の先生方だけではありません。
意外な愛犬家の芸能人・著名人が登場する人気のステージがこちら。ヒューマン・ドッグ トレーナー須﨑大さんとゲストが絶妙な掛け合いで会場を盛り上げる、実演型トークイベントです。

今年のゲストは、近年バラエティ番組でも活躍している、シドニーオリンピックのメダリスト、柔道家の篠原信一さんです。
篠原家の愛犬は柴犬の小鉄くん。篠原さんは元々秋田犬を飼いたかったそうですが、ご家族のご意見で柴犬になったそう。小鉄くんにゾッコンな様子が伝わって来る篠原さんのデレデレの写真が、何枚も披露されました。

『力に頼らない犬とのコミュニケーション』と題したステージでは、会場から立候補した飼い主さんとその愛犬が登壇し、須﨑さん指導の下、様々な愛犬とのコミュニケーション方法を実演しました。
立候補した飼い主さんだけあって、普段から躾トレーニングには自信があるのでしょうか。ワンちゃんと飼い主さんの息のあったデモンストレーションはお見事でした。

会場から参加した来場者のワンちゃんに、「バーン!」をさせようと必死の篠原さん。「メダリストのこんな姿、めったに見られませんよ!」と須﨑さんのあおりに会場は大盛り上がり。

愛犬と一緒に宿泊を楽しむために

ジャパンキャンピングカーショーのリポート記事でも愛犬との旅行についてお伝えしたフォービーが、今回特に注目したのが、ペット専門旅行会社として様々な情報を発信している『Travel with Dog』の、『メルセデス・ベンツ』のブースで行われた特別講演です。
“愛犬との旅”をテーマに、旅行時のマナー、愛犬の乗り物酔い解消法、愛犬との海外旅行、老犬との日本一週の旅などについて、各15分のミニセミナーが行われました。

代表の中村貴徳さんの講演では、愛犬を連れてホテルや旅館に泊まるときの心構えを、飼い主さんの立場、宿側の立場それぞれから説明。愛犬連れの旅行者が増えるに従い、残念ながらマナーを守れない飼い主さんも増え、それによって、ペット宿泊可を取りやめる宿も増えているとのこと。
「何かを要求するには同時に義務も生じます。ワンちゃんも泊めてほしい、と言うなら、まずは自分がワンちゃんのお世話がしっかりできていないと」(中村さん)
また、宿側の意識もまだまだ変えていく必要があるそうです。
双方が犬を“ペット”ではなく“家族の一員”と扱うことが大事なポイントになるとのお話でした。

愛犬と一緒に実際に日本中のホテルや宿に宿泊している中村さんが、実体験を元に旅行時のマナーについて提言。「飼い主さんも宿泊施設側も、犬は“ペット”じゃなくて大事な家族、子どもという視点を持つことが大切」と何度も強調していました。

今年もやっぱり“健康”系は大人気!

インターペットリポート第1弾でお伝えした通り、インターペットで大人気なのがフォトスペースなのですが、ワンちゃんの健康に関する無料相談コーナーや実演サービス、フードメーカーでの健康に関するミニセミナーも毎年人気です。
やはり愛犬の健康は、どの飼い主さんも気になるものですよね。たまたまブースの前を通りかかって、「あ、寄って行こうか」と参加される飼い主さんが多いようでした。

犬猫の病気とフードの関係についてのミニセミナー。あっという間に満席に。

東京都獣医師会の『犬猫ペット健康相談所』。獣医師の先生も飼い主さんも(おそらくワンちゃんも)、真剣です。

こちらも大人気だった、サプリメントや歯磨きグッズメーカー『トーラス』の歯磨き実演サービス。

ベテラン飼い主さんたちによるまとめ

出展社も来場者も来場犬猫も大幅に増えた今年のインターペット。おそらく来年もまた、さらに記録更新の規模になることでしょう。
最終日に、フォービーの記事「インターペットの楽しみ方 2 〜愛犬家のためのインターペット攻略法」にご協力いただいたベテラン飼い主さんに会場でお会いできたので、感想を伺ってみました。

「今年も初日からフルで参加しました。フォトスペースでの撮影、全部制覇しました!(笑)撮影につきあってくれた愛犬に感謝です。オヤツやお洋服もいろいろゲットできて大満足です」(Aさん)

「前より会場の通路が広くなったみたいですね。でも、ワンちゃんカートで来る人の数が去年よりも随分多いので、結局、通路は大渋滞になってしまいますね。すれ違うのが結構大変」(Cさん)

「マナーのいい飼い主さんが初期の頃よりもずっと増えた気がします。
あと、保護犬のトリミング大会をやっているのがよかった。全体的に、ただ可愛く楽しい感じだけではなく、ペットの躾とか動物愛護とかの意識が高まっているような印象を受けました」(Eさん)

今年のインターペットは終了しましたが、ペットと飼い主さんの毎日はこれからも続きます。全てのペットが幸せであると同時に、来年のインターペット開催の時期には、犬猫を取り巻く環境が今よりさらに良くなっているといいですね。